潮風とともに
みんなから散々弄られて、冷やかされて
それでもそれが嬉しくて幸せだと思った。
帰りもまた、やすくんにホテルまで送ってもらい、
家まで送ってもらう悟くんとゆかりさん、ミキちゃんとは駐車場で分かれた。
「じゃあ、美穂、弘人さんおやすみなさい!」
そういって二人とも分かれると、私たちは部屋に戻った。
「あー、楽しかった!!波瑠、もうお風呂入るよね?」
私がリビングでミネラルウォーターを飲んでいる波瑠に声をかけると、うなずいてかえしてくれたのを確認して、
お湯をはった。
私が先に入ると、後から波瑠が入ってきて、
またもや頭の先から脚の先まで綺麗に洗われてしまった。
脱衣場から寝室まで、横抱きで運ばれ
そっと、ベッドに降ろされた。
波瑠の色気に、やられる。
キスの嵐に頭のなかが真っ白になりそう……
っでも、話さないと……
今話さないとタイミングがなくなる。。。
私は波瑠の胸を強く押して、目をみた。
「っ波瑠、私ね、波瑠に話さないといけないことがあるの……」
私は緊張からか声が震えるのがわかった