潮風とともに
心配そうに見つめる美穂に苦笑いしてしまった。
「二人で話しに来なさいって。
剛が向こうの親に話ししてからになるかな。
もう、本当憂鬱。。。」
「瑠碧、ほんまごめんな、、、」
「なんで美穂が謝るのよ!紹介してくれたのは美穂だけど、付き合うって決めたのは私だし、7年間付き合い続けてきたのも私。美穂は何も悪くないって。
それより明日、剛があっちの親に話したのかだけ確認してもらってもいい?
あと、剛の部屋に置いてるうちの荷物も取りに行ってもらってもいいかな、、、
もうあの部屋には入りたくないから。」
私が申し訳なさそうに言うと、それぐらいと引き受けてくれた。
「なぁ、沖縄に行くって言ってたやん。
あれ、キャンセルするんもったいないし、うちら二人でいこうよ。
こんな最悪な気分の時にはぱーっとせな!」
ね?と美穂が首をかしげた。
「そうやね。それがいいかも。剛にはキャンセルするって言ったけど、二人でいっちゃおう!!」
私は笑って美穂に答えた。
「じゃあさ、明日はビキニ新しいの買いに行こうよ!
洋服も最近買ってないし。
瑠碧も結婚資金にするってボーナス手ぇつけてへんやん」
確かに。今持ってるビキニは剛が選んだものばかりだから着たくないし、、、
ボーナス全額残ってるから、ぱーっと買い物しようかな。
「そうだね。新しいの買おうかな!!でも、美穂は仕事大丈夫??」
「大丈夫!お父さんは瑠碧のこと本当の娘みたいに思ってるんやから、事情話して1週間休みもぎとってくる!」
ちょっと電話してくるねと言ってリビングを出ていった。