潮風とともに
仕事よりもあなたを選びたい

私は休憩を終えて、フロアーに戻ると浦田様と打合せした内容をパソコンに入力していく。

確実に日取りの予約が取れているのかを確認して、
招待客リストをスキャンして取り込んだ。



次の打合せは14時。あまり時間がないけれど、間に合わないことはない。

デスクワークを終えて時計を見ると14時10分前。


私は打合せに必要な物を持ってサロンへ急いだ。

私がサロンに着くと、中西様がすでに来られていて、お茶を飲んで待っていた。


「中西様、いらっしゃいませ。お待たせして申し訳ありません。」

私が一言謝罪を述べてから席に着くと、「私たちが早く来すぎたから気にしないで」と言ってくれた。



こちらのご夫婦は挙式まで2週間。


ほぼ注文などは終えているが、披露宴の内容を詰めていかなければならない。


「今日は披露宴の内容を確認して、積めていきたいと思います。
前回決めたことまでもう一度確認させていただいていいですか?」


私はそう言うと、入場から流れを言っていった。



「この新婦様のご友人の余興はどのようになりましたか?」


「ここは、スライドをしてくれるみたいです。この子代表で、連絡先になります。」


私は名刺をうけとり、名前の確認をする。
佐藤ちひろ様。


「分かりました。こちらから連絡して、詳しく内容を聞いておきますね。」
< 131 / 236 >

この作品をシェア

pagetop