潮風とともに
そう、微笑まれて、私は皆に心配されて、思ってもらえて幸せ者だと感謝した。
田中支店長は、私が入社した頃は営業の部長で、
彩花さんが私の新人教育担当だった。
なので、お二人にはずっと良くしてもらっていて、
よくお家に美香さんとお邪魔することもある。
昼に波瑠から聞いた話が確実になったら、この三人には一番に話さないとな、、、
この会社を去るのは寂しいけど、
私は自分の気持ちに正直に生きたい。
好きな人の手の届くところで、一緒に生きていきたい。
一緒に働きたい。
私は気持ちを強く持って、もしあの企画が具現化されたときの為に、もっと練り上げようと思った。
私のマンションの前に車が止まり、私は三人にお礼を言うと車を降りた。
私が降りて離れた事を確認すると車が走りだした。
少し見送ってから、部屋へと向かう。
一日疲れたけど、幸せな疲れ。
さ、お風呂に入って寝なくちゃ。