潮風とともに



お風呂に入ってベッドに横になる。



波瑠にはお風呂に入る前に帰ってきたことをメールしておいた。



あ、電話きてる。


もう、寝ちゃったかな、、、
そう思いながらも電話をかけた。




「瑠碧?おかえり。お疲れ様。」

すぐに波瑠の声が聞こえてきて、思わずフフっと笑ってしまった。


「何笑ってるの?」

少し拗ねたような声を出す波瑠が可愛い。


「コール音があまりにも短かったから、待ってくれてたのかなー?って思って。」

私が少しいじるような言い方をすると、


「……待ってた。

瑠碧……会いたい。」



急に声のトーンを落として、色気のある声を出す波瑠に胸が高鳴り、キュンっとした。



「私もだよ……会いたい。会えるのが楽しみで、仕事もやる気が出てくるよ。。。

波瑠、好きすぎて、、、気持ちが抑えきれない」


私は波瑠の優しく笑顔を思い浮かべながら、
胸が苦しくなるのが分かった。


「早く迎えにいくから。あの企画が通るようにさっきまで弘人と話ししてたんだ。」
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