潮風とともに
「それじゃあ、よろしくね。10:45には参列者を案内するから。」
私はそう伝えてから、他のスタッフにも声をかけてチャペルを出た。
あとは披露宴会場と、待ち合い室。
先に待ち合い室に向かうと、
バンケットスタッフが着々と掃除をしたり、グラスを並べたりしてくれているのを見て、
私は元気よく挨拶をする。
みんなが手を止めて挨拶を返してくれた。
今日のリーダーをしてくれるスタッフを見つけると、
10:30分から最終の流れ確認を、することを伝える。
装花のチェックと照明のチェックをしていく。
私も会場の準備を手伝うためにジャケットを脱ぎ、
グラスを並べた。
テーブルコーディネーターが考えてくれた、今日のクロスや見せ皿は夏使用になっていて、本当に可愛い。
会場全体が爽やかな雰囲気に包まれる。
皆で集中してやると早いもので、時間はすでに10時。
待ち合い室には、続々と参列者が集まってきていた。
ウェルカムドリンクを配ってくれているスタッフにも声をかけて、来客者全員に行き渡るようにしてもらう。
ひとつひとつを確認して、落ちがないようにしていく。