潮風とともに
ウエディングドレスの仕入れ先によって、それを売りにするものがあってもいいかもしれない。
このプランにすれば、カラーは30%オフとか……
それは無理か。要相談だなー。
一度沖縄にあるチャペルや式場の見学にいくのもいいかもしれない。
チャペルの建設に力をいれた方がいいかもしれない。
それだ!!!
それを明日、相談してみよう。
弘人さんがどんなイメージをしてるのかも聞きたい。
考えれば考えるほど、楽しくなる。
私は手帳を開いて先の予約を見た。
浦田様の披露宴が4月。これは彩花さんに相談して、担当を変えてもらおう。
ブライダル部門が出来ても、出来なくても3月いっぱいで、退職して沖縄に行こう。
あっちにいけば、もっと詳しく話し合えて立ち上げが出来るかもしれない。
休み明けに彩花さんに話そう。
そんな事を考えてるうちにいつのまにかマンションに帰りついていた。
そのままお風呂にはいってマッサージをする。
一日酷使した足を浮腫まないように念入りに。
お風呂から上がって、ソファーで一息ついてから、波瑠に電話をかける。
「波瑠?ただいま。今お風呂から上がったよ。」
「お帰り。お疲れ様。疲れたんじゃない?」
波瑠の優しい声に一日の疲れが癒えていく。
「大丈夫。波瑠の声を聞いたら元気出てきたよ。
帰り道、企画をいっぱい考えてたら、色々思い付いたよ。この間送ったのはありきたりなものだから。」