潮風とともに
「通らなかったら、私が行ってからまた社長にお願いすればいい。」
「ありがとう。瑠碧。
あと半年か……。沖縄で待ってるから。
ずっと一緒にいれるんだな。」
はにかんだ波瑠の顔が思い浮かぶ。
「ずっと一緒にいようね。」
お父さんたちにも、話さなくちゃな。
来月の始めに話しておこう。
波瑠がこっちに来るときに会ってもらいたい。
「波瑠、結婚とかそういうわけじゃないけど
来月大阪に来たときにうちの親に会ってくれないかな……
やっぱり沖縄で暮らすってなったら、付き合ってる人がいるって報告したいの。」
「当たり前だろう。そのつもりでいたよ、
ご両親にも予定聞いておいて?」
よかった……
嫌がられるかな。とか色々考えたけど、言ってよかった。
「聞いたらまた連絡するね。
波瑠、明日は仕事?私は休みだよ」
「俺も休み。だけど、弘人と色々話したいから。」
「そっか。今週には社長に話するんだよね。
私、明日で仕上げておくるね。」
「ありがとう。無理はするなよ?
それじゃあ、明日、また電話するから。」
「わかった。また明日ね。お休みなさい」
電話を切ると、私はパソコンに向かった。
帰りに考えた内容をどんどん打ち込む。