潮風とともに


っ波瑠っ!!!!


私は嬉しすぎて涙が止まらなかった。


入籍するとは言われても、はっきり言葉にはしてくれていなかったから。。。


波瑠の緊張が手先から伝わってきて、

心が震えた。



「っはる、、、嬉しい!
私を、波瑠のお嫁さんにしてください!!!

大好きっ波瑠っ!!!」


私は波瑠に抱き付いた。

波瑠も抱き締めてくれて、二人で顔を見合わせて笑いあった。



幸せすぎて涙が止まらないこともあるんだって、初めて知った。


「波瑠、一緒に幸せになろうねっ!」


私の言葉を聞いて、波瑠が初めての時の様な深くて甘いキスをしてくれた。




どれだけの時間をキスしていたか分からないけれど、
お互いに息があがって苦しくなり、そっと唇を離した。



「瑠碧、これ……安物で給料三ヶ月分って訳にはいかないんだけど。。。」


そう言って小さなジュエリーBOXを掌に乗せた。


そこにはキラキラとダイヤが煌めく婚約指輪が収まっていて、私はまた、嬉し涙を流した。


そっと左手を波瑠に差し出すと、
波瑠が私の左手を優しく手に取り、薬指にそれを填めてくれた。



「波瑠っ、ありがとう。ありがとうっっ!!!」

私はそのあとも、嬉しくてにやけては薬指をみつめた。
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