潮風とともに
心が不安定だからか、思った以上に仕事が捗らず、そんな自分に苛立ちながらもこんな状態で残業をしても意味がないと諦めてパソコンの電源を落として会社を後にした。
スマホの電源、入れてみようかな…
波瑠からの連絡がたくさん来ているかもしれない。
でももし来ていなかったらそれはそれでショック。。。
そんな事を考えながらマンションまでの道を歩いているとマンションの入り口に人影が見えた。
「うそ……。」
私のその小さな呟きは静まり返った住宅街には思ったよりも大きく響き、その人影が勢いよく此方を向いたと思ったら顔をくしゃっと切なげに歪めた。
「瑠碧、ごめん。不安にさせて、ごめん。」
そういって波瑠は私を掻き抱くように包み込んだ。
その瞬間胸が震えて涙がボロボロと流れて波瑠の服が濡れていく。
「…波瑠。っ波瑠!」
私はボロボロと泣きながら不安をぶつけるように泣きつづけた。
「瑠碧、家にはいろ?話、聞いてほしい。」
その言葉を聞いて、私は肩をビクリとさせた。
そんな私の様子を見て波瑠は優しい笑顔で私の頭を撫でてから肩を抱いて部屋へと足を進める。
部屋に入って二人で並んでソファーに座る。
その間も波瑠はギュッと手を握ったままで、その手が微かに震えているような気がした。
スマホの電源、入れてみようかな…
波瑠からの連絡がたくさん来ているかもしれない。
でももし来ていなかったらそれはそれでショック。。。
そんな事を考えながらマンションまでの道を歩いているとマンションの入り口に人影が見えた。
「うそ……。」
私のその小さな呟きは静まり返った住宅街には思ったよりも大きく響き、その人影が勢いよく此方を向いたと思ったら顔をくしゃっと切なげに歪めた。
「瑠碧、ごめん。不安にさせて、ごめん。」
そういって波瑠は私を掻き抱くように包み込んだ。
その瞬間胸が震えて涙がボロボロと流れて波瑠の服が濡れていく。
「…波瑠。っ波瑠!」
私はボロボロと泣きながら不安をぶつけるように泣きつづけた。
「瑠碧、家にはいろ?話、聞いてほしい。」
その言葉を聞いて、私は肩をビクリとさせた。
そんな私の様子を見て波瑠は優しい笑顔で私の頭を撫でてから肩を抱いて部屋へと足を進める。
部屋に入って二人で並んでソファーに座る。
その間も波瑠はギュッと手を握ったままで、その手が微かに震えているような気がした。