潮風とともに
家かぁ。昔から憧れではあった
優しい旦那さんと可愛い子供たち。
広い庭があって、仲のよい友達と庭でバーベキューをしたり、花火をしたり、、、
波瑠は私にたくさんの優しさと愛情をくれる。
だから一緒に温かい家庭が築けるって思える。
私は本当に幸せものだなー。
そんな事を考えていると、電話を終えた波瑠がリビングに戻ってきた。
「沖縄に帰ったら俺の友達で建築関係で働いてるやつと相談しよう。土地は実家の隣の敷地に建てていいって父さんが前から言ってたからさ。土地の心配はいらないし。早くて夏までには建つらしいよ。」
「そんなに、早くできるの!?
すごいねー!楽しみになってきたよ!!!」
私は嬉しくて波瑠に抱きついた、
そんな私を目を細めて頭を撫でてくれる。
「楽しみだな。だからその話し合いには瑠碧も一緒にいこうな。キッチンとか子供部屋は瑠碧に拘りがあるだろうしな。」
それから私たちはピザが届くまで、どんな家にするか絵に描きながら話し合った。
さっきまで、不安で不安で仕方なかったはずなのに、
波瑠の顔を見て、抱き締めてもらって波瑠の温もりを感じると不思議と心が安定していくのがわかった。
波瑠の存在は私にとってもうなくてはならない存在なんだ。
もう私は波瑠がいなければ生きていけない。
そう思えるほど波瑠に惚れてる自分に苦笑いしつつ、幸せを実感した。