潮風とともに
***
美穂の披露宴が終わってすぐに、私たちも新居への引っ越しも無事に終わり、
この3ヶ月は毎日仕事と披露宴の準備で忙しい日々。
明日はとうとう私と波瑠の披露宴。
「波瑠、私眠たいからもう寝るね。」
リビングで、テレビを見ていた波瑠に声をかける。
最近寝ても寝ても眠たくて、身体がダルい。
明日は披露宴だし、気も張るだろうから早めに寝ないとな。。。
ずっと忙しくしていたから疲れが出たのかもしれない。
「瑠碧大丈夫??顔色も悪いけど……
無理はするなよ?ゆっくり眠って。。おやすみ。」
波瑠はソファーから立ち上がると私の顔を除き込むようにして見詰めると髪を撫でてからポンポンとした。
「おやすみ。波瑠も早く寝てね」
私は爪先を伸ばして波瑠に軽くキスをすると、寝室へと向かい、ベッドに潜り込むと、すぐに眠りについた。