潮風とともに
翌日目を覚ますと、身体のダルさや胃の辺りの気持ち悪さが増していた
まさか、、、
もしかしたらできた???
生理も来ていないし、もしかしたら、もしかするかも。
「っっっう!!!!!!」
突然胃の辺りから競り上がる吐き気に、隣で眠っている波瑠に気を使うのも忘れてベッドから飛び出した
「っうぅぅぅ、、、」
小走りでトイレに駆け込むと、そのまま吐き出してしまった。
「瑠碧??どうした?大丈夫????」
私の煩い足音で目が覚めたのか波瑠が後ろで背中をさすってくれる。
そのお陰でだいぶ気持ち悪さが引いてくるのが分かった。
「…ごめん、気持ち悪くて、、、」
波瑠に支えられながらリビングのソファーに座ると
波瑠がキッチンからミネラルウォーターを持ってきてくれた。
ゴクゴクと、勢いよく飲むと喉から体の真ん中を冷たい感覚が通っていくのが分かり、その冷たさが心地よく感じた。
「体調悪いの?今日、無理しない方がいいんじゃ、、、」
波瑠が眉尻を下げて私の手を握る。
「ううん、大丈夫。波瑠、もしかしたら赤ちゃんできてるのかもしれない。生理も送れてるし、、、」
っっっっ!!!!
波瑠が思いきり息をつまらせた
「っほんとに!?!?!?
それなら尚更、ゆっくりしないと!!!」
波瑠は慌てて、私を横抱きにするとベッドに寝かせた。