潮風とともに
それから、何度も作れば気が遠くなるような痛みに絶え、
腰が割れるような痛みに何度も助産師さんに押さえられ、
波瑠の手をぎゅーーーーっと握りながら、
波瑠のがんばれ!って言う声に何度も頷く
「赤嶺さん!次の痛みでいきんで!!もう赤ちゃん出てくるよ!はいっっ!いきんで!!うーーん!」
「うぅぅーーーん!んんんんーー」
「ほら!頭が出てきた!!わかる?ここが頭よ!」
助産師さんに手を持たれて赤ちゃんの頭に触ることができた。
あと少し、、、
あと少しで、赤ちゃんに会える!!
「あと少しよ!頑張って!うーーん!」
言われるがままいきむと、身体の中からにゅるんとした間隔がする
おぎゃーーーーーーー!
「赤嶺さん、産まれましたよ!!お疲れ様!
元気な女の子ですよ!」
しわくちゃの赤ちゃんが元気に泣いてる。
やっと会えた、、、!!!!
「瑠碧っ!ありがとう、瑠碧。。」
波瑠を見上げると、ボロボロと涙を流しながら波瑠がぎゅーっと手を握りしめた。
「波瑠、産まれたね!赤ちゃんに会えたね!!!」
うんうんと頷きながら、波瑠は助産師さんに言われながらヘソの緒を切っている。
綺麗に拭いてもらった赤ちゃんが、助産師さんに抱かれて私の元に戻ってきた。