潮風とともに


「……はぁ、波瑠!!!もう、ダ、メ!!んぁぁ!!」

私の身体が弓なりに弾けると共に
波瑠の身体も私の中でドクドクと震えた。





「ん…………。……はる?」

目を覚ますと、目の前にはスヤスヤと眠る波瑠の顔がある。


私、波瑠としちゃったんや……


あんなに何度もイクなんて初めて。

そもそも、剛とのセックスでいったことなんてない。



最近では忙しさのあまりそうゆうこともしていなかった。



それにしても、綺麗な顔。


堀の深い目鼻立ち。

キリッとした眉毛に、濃いまつ毛。


思わず頬に手を伸ばすと、

「っん……?あ、瑠碧。おはよ。」


そう言ってフンワリと笑った。

「波瑠、おはよ。」

そう言うと、波瑠がチュッと軽くキスをした。


「今何時だろう。」

そう言ってベッドの下に落ちていたバッグからスマホを取り出すとまだ朝の5時。

メールが一件入っていて、見てみると案の定美保からで。


弘人さんの所に泊まるという内容だった。



「まだ5時。波瑠、また眠る??昨日も遅かったし、まだ眠たいよね。」


私がそう言うと、


「んー。もう起きようかな。瑠碧が大丈夫なら、朝の散歩にいかない?」

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