潮風とともに
唇を離すと、少し照れた波瑠がいて、
私はまた胸が高鳴った。
付き合おうとは言われていない。
私からも言ってない。
それは数日したら離ればなれになるのが分かっているからかもしれない。
離れたくない。。、
どう表現して良いのか判らないけど、心と体、私の全てが波瑠を欲している。
剛との7年では感じれなかった熱い思いや、
惹かれて止まない心が、
この人を手放してはいけないと言っている……
波瑠は、私が大坂に戻っても好きでいてくれるのだろうか。
距離があれば、気持ちも離れてしまうのかな……
波瑠の気持ちが分からなくて不安になる。
ねぇ、波瑠、
私はあなたと離れたくない。
あなたはどう思っているのかな……。
切ない気持ちで波瑠を見つめていると、
気持ちが伝染したのか波瑠も、切ない顔で私を見つめた。
「……すきだ。
瑠碧がすきだ。何があっても離さない。
離れてても、気持ちは変わらないし、心はいつも傍にいる。瑠碧、、、俺は28年生きてきて初めて恋をしたんだ。今まで趣味にしか興味がいかなかったし、いくら女が寄ってきても興味すらわかなかった。
でも、瑠碧は違う。手放したらダメだって心がいってる。
こんなに愛しいって気持ちが幸せなものだって初めて知ったよ、、、愛してる。」