潮風とともに



琉球衣装を着て写真を撮ってもらい、
国際通りでおみやげを買ったりしていると、あっという間に夜になった。


本当、楽しい時間は何でこんなにも早く過ぎるんだろう。


四人で話し合い、夕食はホテルに戻って食べることになった。



ホテルについて買い物した荷物をコテージに置きにいく。


「はぁー!楽しかったね!!もうなんでこんなに時間は早く過ぎるんだろう。」

美穂が窓辺に立って海を見ながら言った。


「本当だね。あっという間だけど、まだ日にちはあるから、たくさん思い出作ろうね!!
美穂、沖縄に誘ってくれてありがとう。

あの時美穂があぁ言ってくれなかったら、今頃キャンセルして一人で引きこもってたよ。」


私は間違いなく、あの時の美穂の言葉があったからここにいる。

美穂が誘ってくれなかったら沖縄に来ることもなく、波瑠と出会う事もなかったのだと思うと、

本当、美穂様様だ。

「こちらこそだよ。沖縄に来れたのは瑠碧のお陰やん。
そう思ったらうちらやっぱり親友やな!」


本当、こんなに気の合う友達は一生の宝だよね。


だからこそ、大事な美穂の恋が上手くいってほしい。

こんなに大きなホテルの息子だし、長男ってことはいずれは跡を継ぐことになるのだろうから。


私は何があっても、美穂の味方で応援する。

そう心に決めた。
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