潮風とともに
「美穂ありがとう。
お互いに、絶対に幸せ掴もうね。」
そう言っていると、部屋のインターフォンがなった。
「もう夕食の時間やん。瑠碧いこう。」
私たちは二人でドアをあけると案の定、弘人さんと波瑠が迎えに来てくれていた。
「少しはゆっくりできた?1日暑い中動き回ったから疲れてない?」
弘人さんが気遣うように聞いてくれて、こんなに素敵な人なら美穂は絶対幸せになれると思った。
「大丈夫。お腹すいたー
夕食たのしみ!!瑠碧、いこーー!!」
美穂が私の腕を組んできたので二人で歩き、後ろから彼たちが歩いてきた。
レストランに着くと、朝と同じ席に案内され、弘人さんお勧めのメニューを頼んでもらった。
「明日はどこにいくの?」
波瑠がちらっとこちらを見て言った。
「んー、明日はバナナボートと免税店に行く予定にしてるんだ。ねぇ波瑠バナナボートどこがいいかお勧めある?」
「それなら友達が働いてる所があるから、聞いてみるよ。」
そう言ってスマホを出してメールをしてくれた。
「バナナボートかぁ。ジャケット着るだろうけど、心配だね。ねぇ波瑠?」
ニヤニヤしながら弘人さんが波瑠に話をふった。
波瑠ははっとしたように私を見ると、考えこんだ。
ん?どうしたんだろう……