潮風とともに


「美穂ありがとう。
お互いに、絶対に幸せ掴もうね。」


そう言っていると、部屋のインターフォンがなった。


「もう夕食の時間やん。瑠碧いこう。」

私たちは二人でドアをあけると案の定、弘人さんと波瑠が迎えに来てくれていた。


「少しはゆっくりできた?1日暑い中動き回ったから疲れてない?」

弘人さんが気遣うように聞いてくれて、こんなに素敵な人なら美穂は絶対幸せになれると思った。

「大丈夫。お腹すいたー
夕食たのしみ!!瑠碧、いこーー!!」


美穂が私の腕を組んできたので二人で歩き、後ろから彼たちが歩いてきた。



レストランに着くと、朝と同じ席に案内され、弘人さんお勧めのメニューを頼んでもらった。


「明日はどこにいくの?」

波瑠がちらっとこちらを見て言った。

「んー、明日はバナナボートと免税店に行く予定にしてるんだ。ねぇ波瑠バナナボートどこがいいかお勧めある?」


「それなら友達が働いてる所があるから、聞いてみるよ。」

そう言ってスマホを出してメールをしてくれた。


「バナナボートかぁ。ジャケット着るだろうけど、心配だね。ねぇ波瑠?」

ニヤニヤしながら弘人さんが波瑠に話をふった。


波瑠ははっとしたように私を見ると、考えこんだ。

ん?どうしたんだろう……
< 67 / 236 >

この作品をシェア

pagetop