潮風とともに
「この様子じゃ、瑠碧ちゃんは分かってないかんじだね……波瑠は気がきじゃないだろうねーー。」
弘人さんが未だにニヤけたままで話しているけど、
私にはどうゆうことか全く分からない。
「弘人、弘人は私のことは心配じゃないわけ?」
むくれたように美穂が言うと、弘人さんは慌てたように「ちがうって!」と言っては苦笑いをしていた。
「まぁ、分かるけどね。瑠碧のHカップがボートから吹き飛ばされた時にポロリしないとも限らないからね……」
ッッッ!!!!
そうゆうこと!!??
私はビックリして波瑠を見ると、苦笑いでこちらを見つめてうて恥ずかしくなって俯いた。
「瑠碧ちゃんHカップなんだ……っいたっっっ!」
弘人さんが小さく呟くと美穂が手の甲をつねった。
「みんじゃねー。」
波瑠がむすっとした声で弘人さんを睨み付けると、
羽織っていたシャツをフワッと私の肩に掛けてくれた。
「弘人、さすがに怒るよ。瑠碧は私の親友なんやからね!?」
「ごめんって。瑠碧ちゃんもごめん。
冗談が過ぎたよ。」
私は首をふった。
ちょうどその時料理が運ばれてきて、
私たちは楽しく夕食を食べた。
最後のデザートまで食べると、波瑠がスマホを見ていた。
「返事がきたの?」
「うん。明日大丈夫だって。店のホームページメールしたから、俺の友達が案内してくれるっていうから、安心だと思うけど、何かあったらすぐに言えよ。」