潮風とともに
「ほんと、瑠碧は波瑠くんに幸せにしてもらいなっ!
ってことで、早く食べ終わって買い物いこ!
今もう13時になるし、17時には帰らないと波瑠がいじけちゃうよ?」
美穂にまでニヤリと笑われて私は慌てて食べ終えた。
免税店では、普段いくブランド店で売られているものより安くて
どれを、買おうか迷ってしまうくらいだった。
結局悩みに、悩んで前から欲しかったバッグとコスメを買った。
これは自分へのご褒美。
四人とも買いたいものが買えて、満足して車に乗り込んだ。
「さー、17時には帰らないとね。
充分間に合うね。
ねぇ、お腹すいたからクレープ食べてから帰ろうよ。」
ゆかりさんの提案にみんなが賛成して、お奨めのクレープ店に寄ってから帰った。
やっぱり疲れたときは甘い物が食べたくなる。
ウトウトしていると、スマホが鳴った
見てみるとお兄ちゃんからで……
「もしもし。お兄ちゃんどうしたの。」
「あ、瑠碧楽しんでるところごめんな。
1つ確認だけど、相手の女はどうするつもり。
俺は相手が婚約の事を知っていたのなら慰謝料も取れるし内容証明送りつけたいけどな。」