潮風とともに
「……っん ……んぁ」
みんなに気づかれないように声を抑えても
気持ちが押さえられない。
波瑠もだんだんと深くキスをしてくれて、
玄関だというのに、お互いを求めてしまう、、、
「って!!!おーーーい!ビックリした。」
私たちは急に聞こえた、声にビックリして固まってしまった。
「~~~っ!」
弘人さんに、見られてしまって恥ずかしさのあまり声にならない。
「波瑠っ!おまえは場所を考えろっ!!」
そう言うとコツンと頭を叩いた。
「仕方ねぇだろ。瑠碧が可愛くて仕方ねぇんだから。」
真顔で返す波瑠に私は顔が真っ赤になる。
「ほら、おまえの愛しの瑠碧ちゃんが真っ赤になってるぞ。」
そう言われて波瑠がこちらを覗き混んでくるから、余計に赤くなってしまう。
「っもう!波瑠!」
ニヤリと笑った波瑠をみてまたイジワルされたことに気がついた。
「ラブラブなのは分かったから、みんな揃ってるならいくぞ。ヤスが迎えに来てくれてんだよ。」
弘人さんはそう言うとリビングにいるみんなを呼びに行った。