意地悪上司は王子様…?
さよなら面接さん
ゴトンゴトン

そんな憂鬱な気分のまま電車に揺られること約20分、目当ての会社の駅に到着した

あの駅であったことは忘れよう‥
そうだあれは幻‥私はあんな異国の王子様の様な人の前で"面接受かってやるんだからぁ"なんて絶対叫んでません

そんなことは至ってまったくありません

「。…」

あぁー!ダメだ思い出せば思い出すほどほんとに穴に入りたくなる

もしあの時完璧な状態であの人に会えれば普段の数十倍はいい女のふりをして、近づいただろう

それであればもしかしたらもしかしたらのチャンスがあったかもしれないのに…

「はぁ…」

深くため息をつきながら面接!面接!と心の中で自分を励ます
笑顔の練習も、電車でしたし大丈夫!

途中笑っていると私の顔をみた赤ちゃんが
顔面を蒼白にして泣きじゃくったのは忘れよう‥

あれはきっと電車の音に驚いただけだよ
そうそう‥
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