意地悪上司は王子様…?

きっと人としてこの世界に産まれてきたのは
私の王子様と出会う為

そう、わたしは
いつか必ずみつける
自分だけの王子様を‥

バシっ」

「いたっ」

そんなことを窓の外を見ながらボーッと、考えていると突然頭に衝撃が走った

「結??また妄想してたでしょ?」

じんじんと奥から痛む頭を抑えながら
声のしたほうに振り向くと

綺麗に束ねた茶色い髪を揺らしながら、
その整った容姿を鬼の形相に変えてこっちを睨む親友の美恵の姿があった

「いい?貴方いま自分がどういう状況かわかってる?あと1ヶ月で大学を卒業するのに全く就職先が決まってないのよ!?」
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