ホスト恋
蓮と喧嘩をすると私はこうなる。
食事も、まともに喉が通らないし…寝られないし…当たり前の日常が送れない。
馬鹿みたいに泣いて、
でも、泣いても解決は出来ない。
ただ、勝手に涙が出てくる私の目。
どうにかしてほしい。
『ごめんね』 って、素直に言えば済む事なのに…電話をする事でさえ、怖い。
悩んでいる間にも…
時間は残酷に過ぎていった。
でも、ずっと逃げたって仕方ないって開き直った私は伊豆旅行前日に蓮に電話を掛けた。
「もしもし。」
『まだ怒ってる?』
「何その言い方。怒ってたらどうする?」
『明日一人で行く』
「俺も行きたい」
『じゃ、一緒に行こう』
「明日迎え行くね。最近、忙しくて電話出来なかった。ごめんな」
蓮は忙しいみたいで、仕方なく切ったけど…もう少し声を聞いていたかった。
でも、それより…
無事仲直りする事ができて良かった。
ギリギリセーフって事で、、
1ヶ月近く、
待ちに待っていた伊豆旅行。
明日の為、急いで支度をした。