ホスト恋
美愛からの連絡を待った。
…待つしかなかった。
朝7時すぎにうたた寝をしていると手に握りしめていた携帯が震えた。
「もしもし、美愛?」
って、
携帯を耳に当てて声を出したけど…
電話ではなく、SNSだった。
完全に寝ぼけていた。
【おばあの所にいるよ。今日帰るから心配しないで…電話出れなくてごめんね】
美愛から婆ちゃんの話が出るときはだいたい不安な時。
それに、
『おばあの所に行きたい』
って、
泣く事もある。
今回の原因は完全に俺。
美愛に会ったら、まず謝りたい。
それから、
俺の精一杯の力で抱きしめてあげたい。