ホスト恋
場所
家を出た私は家の近くにあるスーパーに行くつもりだった。
冷蔵庫にお茶も卵もなかったから…
あとは、今日の夜食べるお弁当。
の、予定だったけど…
スーパーの近くを走っている電車を見た瞬間『おばあに会いたい』と思った。
お財布にもお金入ってるし…きっと、蓮も帰ってくるの遅いはずだし、って軽い気持ちで電車に乗った。
『おばあに会いたい』
と、
思ったら…
その思いは止まらなくて、会いたくて会いたくてたまらなかった。
2時間近く電車に乗り、徒歩で20分。
おばあと祖父がいる…
ここへ来る事ができた。
辺りは暗いけど…私は目の前に座り込んで目をつぶった。
『おばあ、元気?』
心の中でそう問うと、どこかで「元気だよ」って答えてくれた気がした。
話しているとあっという間。
気づいたら、1時間も立っていた。
おばあと、
『ばいばい』して…
何も考えずに歩いた。
そしたら、いつ間にか終電がなくなってしまって、近くにあった漫画喫茶に入った。