ホスト恋
テレビを見ているうちに蓮不足に。
私はリビングの電気を消して、
急いで、蓮の寝ている寝室に向かった。
同じ家にいるのに、『会いたい』と思ってしまうのは重症だろうか。
寝室に行くと蓮は寝息を立てて、気持ちよさそうに寝ていた。
寝ている蓮を見るのも嫌いじゃない。
けど、起こしたくなる。
私は寝ている蓮の手を握ると、寝ていたはずの蓮がぎゅっと握り返してくれた。
え?
起きてないよね?
無意識に?
無意識程、カッコいいものはないよね。
それがこの人。
この人が好きな人は山ほどいるんだろうな。
その彼女でいる事は幸せだね。
『また明日ね。』
と、
声をかけ、私は目をつぶった。