元姫の秘密
理希は怒っていたはずなのになぜか怒りがとまっていた



「それは、向こうに非がある


ってか、そろそろやべぇ!母さんに怒られる!杏奈、行くぞ」



あ、そう言えば呼ばれてたんだっけ




「待って、理希!私そんな早く走れないってば!」




理希はしゃーねぇーなという感じに頭を掻いて私のところまで来ると、お姫様抱っこをした




「ちょ、ちょっと!恥ずかしいからおろしてってば!」




「あーもう、急いでるんだから静かにしてろよ


ほら、走るからしっかり掴まっとけよ」




私はとりあえず理希の首に手を回した





まって、これ、猛烈に...






「怖いって!怖い怖い怖い怖い!!」




「大丈夫だって!しっかり掴まってろよ」




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