元姫の秘密

「やっぱりそうか．．．


あの子が俺たちに気を使っていることは前から気づいていた


だが理希の前でもとはな．．．


でもまぁ理希が一番マシなんだろうからやっぱり杏奈は理希と暮らすべき、だな



ありがとう、優愛ちゃん」



「ひとつだけ聞いてもいいか？」




まぁ、何となくわかるけど．．．



「どうぞ、多分お答えできませんが」



多分先生が聞きたいこと、それは“杏奈になにがあったのか”




「鈴木になにがあったんだ？」



ほらね



「私の口からはなんとも言えません」



「はぁ、まぁ、こいつなら大丈夫だろう


誰かに漏らしたりはしない、だろうからな？」



目で先生に威圧をかけるお兄さん



すごく怖い



「あ、あぁ、わかっている」



「レイプされたんだよ、最後までではなかったらしい、、が、あの子が大きな傷を負ったのは確かだ

それもレイプした相手ってのがなぁ」




「そんなことが．．．誰なんだ？」



それは私たちも知らないわね