非現実が現実に
うーん。だれ?
後ろ姿からじゃわからないんだけど、
まず分かったのは男子。


え、ほんとに怖い。
何する気?

必死に腕を離してもらおうと
抵抗するけど、さすが男子。

びくともしないその男子はどうやら、屋上に向かってるみたい。

屋上は4階で、ひと通りも少ないから
もし…
なにかされて、大声を出しても聞こえない…

!!!

今更気づいたあたしは、屋上に行く前に、と、
大きな声で

「離してくーだーさーい!!!」

って叫んだけど、振り返りもしないから

「た、助けて〜!!!!!!」

ってさっきよりも大声をだした。

さすがに参ったのか、
その男子が振り返って…

「いいからついて来い。」

って言ったんだけど…

その人があまりにも予想外すぎて、、

びっくり…した。…
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