非現実が現実に

「それで良かったの？」

「うん…」

「由香がそれでいいなら、いいよ。」

「でもっ！

失礼なこと言っちゃった…」

「なんて？」

「もう無理…とか。

ごめんなさい…とか。」

「でも、それは仕方ないよ。
本当のことだもんね〜。」

まあ、男嫌いはあたしのせいなんだけどね…

「あっ！じゃあ、雪弥くんに私から伝えてあげようか？

男嫌いの理由とか。
男嫌いとか。」

男嫌い…

もう、その言葉も聞きたくないほど
嫌だな。

でも、悪い断り方しちゃったよね？

それなら、ゆかりに伝えといてもらうほうがいいのかもしれない。

「いいの？」

「うん！もちろん！」

「じゃあ…お願いします」

「りょうかいっ！
放課後にでも事情話しておくね？」

「うん、ありがと。」

「もーう、元気だしな！！」

ゆかりがパシンっと背中を叩いた。

「少し元気でたかも…！笑」

「なら良かった、笑」

ゆかりが慰めてくれると、
いつも元気になれるんだよね。

ほんとに、ありがとう。