非現実が現実に

体育祭に向けて

「はぁっ…
そろそろ体育祭か…。」

頬杖をつきながら、窓の外を見る。

「なーに、ため息ついてんの。」

横からぴょこんとゆかりが覗いてきた。

うぉぉっ、びっくりした…笑


「いやーもう、体育祭の期間なんだな〜と
思いまして…」

「てことは、あれから3ヶ月は経ったのか。
ふむふむ…」

ん?3ヶ月?あれから?

「あれから、っていつから?」

「雪弥くんの告白でしょ。」

あっ…

ほんとだ。

てか、そんなに経った…んだ。

「返事、どうすんの?」

返事…?

「だから、断ったよ?」

「えぇぇぇっっ!!
ずっと、断ってるつもりでいてたの?」

「あ…はい。」
「ソウデスガ、ナニカ?」笑

ゆかりがあまりにも大きな声で叫ぶから、
教室にいるクラスメートがチラチラこちらを見てくる。

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