非現実が現実に
体育祭
ゆかり「いやぁ〜
もうきちゃったね。」
「はやいはやいっ」

由香「なにが〜?」

ゆかり「体育祭だよ!」
「今年はどんな体育祭になるのかな〜?」

由香「どうって…
普通だよ。」

ゆかり「happyな結末で終わるといいよね
ほんと…」

ゆかりが語っている。

けど、ほとんど耳には入ってこない…

んーなんか。

あのあと、雪弥のことばっかり考えてしまって…

あ、あのあとっていうのは
駅の前で突然抱きしめられたときのことね

ほんっと、あの時はびっくりした。

けど…

電車で考えてたんだけど、
あたし…

抱きしめられてるとき、全然拒否らなかったよね。

というか逆に落ち着いた。
というかホッとした。
というか嬉しかった。

てことは、…

いや、わからない。

あたしの気持ちがいまいちはっきりしないんだよ。

嬉しいって事は、友達以上っておもってるの?

なんで喜んだの?

どういうことーっ!?

自分の気持ちがわからないから、
誰かに聞いた方がいいのかなって
思ったりもしたけど、

なかなか聞き出せないな。

なんか、それを言うことじたいが
恥ずかしいし。

もーうっ

なんで、こんなにも悩んでるのーっ?!

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