非現実が現実に

まず、悩む必要ないじゃん。

だって、好きじゃないでしょ？
雪弥のこと。

友達としては好きだけど。

あ、わかった！

雪弥が優しすぎて困ってるんだ。笑

そっかー。
そういうことか！笑

「あんたさ…
さっきからコロコロ表情変えたり、
一体どうしたの？」

「へ、へっ？！」

「へっ？じゃないよ。」
「まーた雪弥くんのこと考えてたの？」

「まあ、、
それもあるけど、別に〜…」
「いろいろ、ね。」

「何回も言うけど、
いい加減正直になりなよ？」

グサッと刺さった。

なんか、ナイフで刺されたみたい。

«いい加減正直になりなよ？»

…

つねに正直だし。

べつに…

「もしかして、雪弥くんのこと…
もう好きだったりして？」

「えっ？！」

「だってさー、あんなに雪弥くんから
喋りかけられたり、色々とされてんのに
心動かないわけないでしょ。笑」

「ま、まさかっ！！」
「な訳ないよ。」
「てか、好きじゃないし…」

「認めなよ。
自分の気持ちに正直に、思った通りにすればいいんだよ。」

ゆかりの言葉がいちいち突き刺さる。

「自分の気持ちが…わからない。」