非現実が現実に
「あいつさぁ…」
「昼から調子悪くて、保健室行ったら
熱があってさ〜」

えぇっ!!

大丈夫なのー??

「てことで、お願い!」
「家、わかるでしょ?」

「うーん…」
「だいたいは?笑」

「なら呼んでくるわ!」

「あ!お迎えとかは、来ないの?」

「それが、あいつの両親いま海外。」

えっ…

海外…!?

「へ、へーぇ…」

ひとりで暮らしてるんだ!

あれ?
でも昨日…

いや、違うか。
まあいいや。

「じゃあ、送るけど雪弥は?」

「保健室にいるから、呼んでくる!」
「下駄箱で待ってて〜」

ビュンっと優人くんが走ってった。

運動久々のわりには、はやくない?笑

あたしも、走って…

あ…



あ、歩いていこーっと…




はぁ…

うそうそ。

足治ってるけど、また…

そうなっちゃうのが怖くて、走れないや

どうせ下駄箱まで、すぐそこだし。

いっか。

歩こ歩こ!

あたしは陸上部なんかじゃなーいっ

忘れよ…。
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