舞い散る桃蝶






嬉しそうに微笑んでいる
柚姫がまた桜の木に近づき、
優しく木を撫でていると遠くから
総司と新八、平助が歩いてきた。


「柚姫、こっちこい」


柚「え?」


「部屋の中、入っとけ」


柚「うん」




素直に部屋に入ってくれ柚姫から
目を離し、前を向けば
3人が不思議そうに俺のことを見ていた


沖「どういうことなの?佐之さん」


「まだ熱が下がってねぇんだよ
 話なら熱が下がってからでも遅くないだろ?」


沖「まさか…自分の子孫だから?」


「そんなんじゃねぇよ…でも、
 彼奴は…柚姫はまだお前等に
 会わせられねぇ」



源さんはどうなのかは知らない
だけど、1ヶ月もの間ずっと監禁
されていたと聞いたら
あいてはきっと…武器を怖がる


こいつらはずっと腰に刀をかけてる
柚姫がまた混乱してしまっては困る




「数日は休ませてやってくれよ」


沖「もし、あの子が長州で
  何らかの方法で伝達していたら
  君はどう責任をとってくれるのかな?」





 
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