舞い散る桃蝶
だけど、私は前を向く勇気がなかった。
目線を合わせれば殴られる…
ここにいる人達もそうなんじゃないか…
その考えがよぎり、
怖くて前を向けなかった。
源「大丈夫かい?」
「っ、」
平気だと思っていた源さんであっても
私は目を合わせることができなかった。
「ぃ、いゃ…勇桜…」
勇桜はどこ?傍にいない…
私はまた…誰かを置いてきてしまった
1人でどうしたらいいかわからない…
また…捕まる…痛い…痛いっ
?「ーーっ!ーぃっ!おいっ!」
勢いで前を向くとそこにいたのは
私達が探し求めていた人物…
まさか…そんな…
「原田…佐之介…様」
全「!?」
会えた…会えたよ…勇桜…
これで…もう大丈夫だよ?
だから、早く帰ってきて…また2人で
暮らそうよ…
?「お前は…」
「私、は…原田佐之介様と…
近藤勇様を探して未来から来ましたっ
信じられないかもしれませんっ
だけど、お願いしますっ私達をっ
長州の奴等から助けて下さい!」
side柚姫 end