舞い散る桃蝶
side佐之介
?「長州の奴等から助けて下さい!」
突然、俺につかみかかってきた少女は
尋常でないほど震えていた。
わからない…だけど、俺の中で
この少女だけは見捨ててはいけないと言っている
「君は…誰なんだい」
?「私は…安倍柚姫…もう一つの名前は
原田…八重…貴方の…
原田佐之介の直系の子孫です」
涙を流しながら何かを必死に
伝えようとする少女の事を俺は抱きしめていた。
会った事なんてない…だけど、
他人とも思えないこの感覚はなんだ…
柚「私と一緒にいた男の子は…
近藤勇の…貴方の息子です!
私達は『安倍桜姫』に言われて
ここに来ました!」
俺達は一斉に近藤さんの方を向いてしまった。
柚「私達はっ未来から来て約1ヶ月間…
長州の奴等に監禁されていました…」