舞い散る桃蝶
その発言に今までにないほどの
殺気がほかの奴等からでていた。
それなのに、この子は一切動じていない。
それほど、何か大事なことを伝えようとしている。
捕まっていた所から逃げ出すほど…
それに、安倍桜姫といったら…
柚「勇桜は…貴方の…勇様の息子です!
あの子はっ母親の血を濃く受け継ぎ
世界に名をはせる伝説の妖狐として
ずっと、1人で生きてきましたっ…
お願いです!あの子をっ
勇桜を助けて下さい!」
息も絶え絶えの柚姫と言った少女は
ただ涙を流しながら俺達を見ていた。
どんな返事が返ってくるのかなんて
わからないのに…
近「君は…桜姫を…」
柚「私は…桜姫様の姉…柚月の娘…
私も…母上と同じ蝶化身の血を受け継ぎ
父の末裔、安倍晴明の血を濃く受け継ぎ
妖狐としての力も持って生まれました…
私の母は原田佐之介様の血を受け継いだ
原田家末裔でした。
ですが、母方の私の祖母は蝶化身に
恋をしてしまった…
そこから生まれたのが私の母です。
桜姫様とは腹違いの姉妹になります。
ですが、桜姫様はそんな事を気にする
事すらなさらず…私を両親の代わりに
育ててくれました。
私は安倍一族に殺されかけ
それを見かねた桜姫様が、
この過去につれてきてくれました…