お隣さん。
「心菜、結構離れちゃったよね……。」
前の席ではあんなに近くにいたから。
寂しくなるなぁ。
「さみしー。休み時間とか遊びにいくね。
で・も!葉月、瀬川の隣じゃんっ。
いーなぁ。
彼氏の隣とか、私彼氏すらいないよー」
「なにいってんだか、心菜には相沢くんがいるじゃん。」
「葉月こそな、なにいってんの!!
相沢は、別にそんなんじゃないから。」
「うふふふふっ、」
心菜かわいーっ
はやく相沢くんとつき合っちゃえば
いいのに
「なんだその含み笑いはーっ」
「いえいえなんでもありませぬよ?」
「もーーーっ」
「あははっ
なにやってんの?葉月も中里も」
この声は……
「葉月、さっきの数学のノート見せてくれない?」
この声は裕太くんだっ
隣の席ってこんなメリットがあるんだぁ~。
「あ、葉月にやけてる~♡」
「ち、ちがっ、心菜ちがうっ。」