ずっと一緒だよ
わ、カッコいい、なんて思ったのはつかの間、なんとそいつらがあたしたちがいるこっちに近づいてきたのだ。

「あー!朝のやつらだ~!」

「もしかして、転校生か?」

転校生以外あるかよ。おい。

そう一人で突っ込んでいたら、4人の中の一人が、

「おい、お前ら、誰だ?」

って、単刀直入過ぎッ!

でも、まあ、とりあえずそこは押さえて、

「俺?俺は水谷蓮。転校生だ。隣が…」

「うちは、水谷凛だよー!蓮と同じ転校生!よろしく!」

って、華鈴、いつの間に起きてたんだ…

「もしかしてお前ら、双子か?」

いかにも俺様っぽい奴が話しかけてくる。

「そうだが?なにかあるか?」

「いや、なにもねぇけど…」

「湊~!俺ら寝るから~!」

「ええっ!湊って呼んでるの?」

チッ、この可愛い奴、めんどくせぇ。

「うるせぇな、いちいち!寝れねぇじゃねぇか。凛!行くぞ!」

「わかった。じゃあな」

「おい、どこ行くんだよ!」

そんな俺様野郎の声は聞かなかったことにしよう。

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