淫魔の恋のその行方
今日だって、そうだ。


キスをした瞬間、彼女の全身が紅く色づき、熱を持ち始める。


これが、魔術などではなく、俺のことが本心から好きだからだとしたら、どれだけ嬉しいだろう。


切ない気持ちを抱えたまま、俺は再び唇を重ねた。



「ん……ふぅ」


甘い声が、彼女の口から漏れる。


その声が、俺の中の欲情のスイッチを押したようだった。


俺は、夢中になって彼女を貪り始めた。
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