渡せなかったラブレター
お母さんと先生は
何か話していた
あたしは
下駄箱に
靴を取りに
先に廊下に出た
聞きたくなくても
大人の会話は
いつだって
聞こえてくる
ご迷惑をおかけしました
最近いかがですか?
そんな風に
あたしも章弘も
問題視ばかり
されてきた
大人たちの
子供を伺う目は
こっそり
裏でやりとりされていて
悪い子といい子を
はっきり区別する
章弘とあたしは
悪い子
みんなと一緒に
なれない
悪い子
だから
悪い子同士が
くっついていると
先生をはじめ
大人たちは
いつも目を
光らせているんだ
その空気を
あたしたちは
いつも
痛いほど
感じていた
下駄箱につくと
そこに
息を切らせた
章弘が立っていた
何も言わずに
立っている章弘
何も言えずに
立っているあたし
章弘は
相変わらず
不機嫌そうな顔をしている
そして
何も言わないまま
章弘は
走り去っていった
あたしは熱のせいか
何もできずに
ただ
立ち尽くした
何か話していた
あたしは
下駄箱に
靴を取りに
先に廊下に出た
聞きたくなくても
大人の会話は
いつだって
聞こえてくる
ご迷惑をおかけしました
最近いかがですか?
そんな風に
あたしも章弘も
問題視ばかり
されてきた
大人たちの
子供を伺う目は
こっそり
裏でやりとりされていて
悪い子といい子を
はっきり区別する
章弘とあたしは
悪い子
みんなと一緒に
なれない
悪い子
だから
悪い子同士が
くっついていると
先生をはじめ
大人たちは
いつも目を
光らせているんだ
その空気を
あたしたちは
いつも
痛いほど
感じていた
下駄箱につくと
そこに
息を切らせた
章弘が立っていた
何も言わずに
立っている章弘
何も言えずに
立っているあたし
章弘は
相変わらず
不機嫌そうな顔をしている
そして
何も言わないまま
章弘は
走り去っていった
あたしは熱のせいか
何もできずに
ただ
立ち尽くした