渡せなかったラブレター
そして問題は
それだけでは終わらなかった
「西田くんとは友達なんかな?」
次の日
放課後の教室で
担任の先生と
隣のクラスの先生を前に
あたしは尋問されていた
「友達やで」
「そう…」
「昨日西田君に蹴られたって聞いたけど」
「うん…蹴られた」
その悲しいことは
思い出させないでほしい
そう思いながら
あたしは昨日できた
手のひらの擦り傷を握っていた
「森君も蹴られたらしいなぁ」
「なんにもしてへんのに蹴られたって
言いよったけど、ホンマかな?」
あたしは黙っていた
何でなんにもしてない森君が
蹴られて泣かされたのか
あたしは分かっていたから
だけど
説明はできなかったから
したくなかったから
そのこといついては
何も言わなかった
「前原さんは、無理矢理一緒におるん?」
え?
「一緒におらな蹴られるから、
だから西田君とよく一緒におるんかと思って」
ませているといわれても
反論はできないけど
あたしは
大人はなんてことを
考えるんだろうと
本気で不思議に思った
「そんなことないわ!」
必死で言ったのを
覚えてる
章弘を守らなきゃ
そう
胸の奥に
強い思いが生まれていた
だって
あたしにとって
章弘は
戦友であって
友達であって
大事な人だったんだから
裏切ったのは
怒らせたのは
あたしなんです
できればそういって
説明したいくらいだった
それだけでは終わらなかった
「西田くんとは友達なんかな?」
次の日
放課後の教室で
担任の先生と
隣のクラスの先生を前に
あたしは尋問されていた
「友達やで」
「そう…」
「昨日西田君に蹴られたって聞いたけど」
「うん…蹴られた」
その悲しいことは
思い出させないでほしい
そう思いながら
あたしは昨日できた
手のひらの擦り傷を握っていた
「森君も蹴られたらしいなぁ」
「なんにもしてへんのに蹴られたって
言いよったけど、ホンマかな?」
あたしは黙っていた
何でなんにもしてない森君が
蹴られて泣かされたのか
あたしは分かっていたから
だけど
説明はできなかったから
したくなかったから
そのこといついては
何も言わなかった
「前原さんは、無理矢理一緒におるん?」
え?
「一緒におらな蹴られるから、
だから西田君とよく一緒におるんかと思って」
ませているといわれても
反論はできないけど
あたしは
大人はなんてことを
考えるんだろうと
本気で不思議に思った
「そんなことないわ!」
必死で言ったのを
覚えてる
章弘を守らなきゃ
そう
胸の奥に
強い思いが生まれていた
だって
あたしにとって
章弘は
戦友であって
友達であって
大事な人だったんだから
裏切ったのは
怒らせたのは
あたしなんです
できればそういって
説明したいくらいだった