最後の時間を貴方に
プロローグ2

~7年後~



ガッ!バキッ!!ガッ!バキッ!!





父 「うるせぇんだよ!!泣きやがって…!」






目を瞑っても右、左、右、左へと
大人の大きな拳と罵声しか来ない。




星衣 「ぅ、うううあああ…ヒックヒック…痛いよぉ」





怖いよ、助けて。と言おうとしても
誰も手を差し伸べてくれない。




暗い中の一人ぼっち。



いつも。いつも。同じ日常を。





また、昔のように愛してほしい。
笑顔が絶えない優しい家族を
返して下さい。




父 「たっく…!泣きやめろよ!殴られたいのか?」




まるで、別人のように変わってしまった。



お父さん。どうしてそんな事するの?……


星衣 「やめてぇぇ…!!!!!!!」


早く、終わってよ!…ねぇ!!




バキッ…!!!!!!ボッキ…!!!!





父 「本当に殺してやりてぇな。ふっ。」


バンッ!!!!!


殺人犯かのように私を殺すような目を
こちらに向けて部屋から出ていった。


星衣 「……………ぅぅぅ。ぅう……ヒック。」


私の幸せはどこにあるの…?

神様教えて下さい。
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