これから、わたしは太陽を食べます
そんなこととはつゆ知らず、彼はしきりにわたしを褒めた。
そして、こうも続けた。
「なんだったら、頼ってくれていいんだよ一一大人だし」
「……」
何を考えてるつもりだ、こいつ。
なにか裏があるの?正体を見破ってて、仲良くなった隙に殺そうとでも?
こんな扱い、すくなくとも根の国では受けたことなかったから、わたしは疑問にしか思わなかった。
なんせ、会う神様はみんな私利私欲に溺れた人ばかりだ。
人間の亡霊さえ、輪廻転生に則れないような罪人ばかりあってきた。(後にそういう罪人専用の神に殺され、霊力として再利用される。)
純粋な天津神を初めてみたわたしは、まったく存在や考えがわからなかったのだ。
だから角で読んでみようと意識を集中させた。