俺たちの妹・3
暫くすると美晴は目を覚ました。
『ケホケホッ、コホコホッ……』
少し咳き込んだ美晴。
『みぃ。大丈夫だからゆっくり呼吸してごらん?』
兄貴の声に答えるように従う美晴。
俺はナースコールを押した。
『スー…ケホケホ…ハー…コホコホ』
『上手だよ~』
美晴は落ち着いたのか、ぐったりと兄貴に凭れた。
『彼方くん、日向くん。知らせてくれてありがとう』
宮本さんと森先生が駆けつけてくれた。
『少し咳き込みが続いたんですけど、すぐに治まりました』
兄貴の言葉を聞いた森先生は美晴をベッドに横たわらせて、すぐに診察をしてくれた。
『うん。大丈夫だよ。検査で疲れが出たかな……。みぃちゃん眠れそう?』
森先生の声に小さく首を振る美晴。
『美晴、傍にいるから怖くないよ。大丈夫』
そういって頭を撫でると、ゆっくりと腕を伸ばしてきた。
『ん?どうした?』
そっと美晴の手を握る。
『ここにいて』
不安になったかな……
『大丈夫だよ。俺も兄貴もここにいるから』
その言葉を聞いて、美晴は安心したのか眠りについた。
『みぃ、不安なんだな……一人の時の発作は怖いもんな』
『森先生、今日美晴の傍に居る事って出来ますか?』
『発作起こりそうだしね……みぃちゃんの希望もあるし、傍にいてあげてくれるかな?』
『『もちろんです』』
俺と兄貴は声を揃えた。
美晴の希望に応えられて良かった……
小学校3.4年の時まではこうやって甘えてくれてたんだけど、いつしか美晴は、俺たちに甘えることをしなくなったんだよな……
司さんが主治医になってくれて、葵が彼氏になってくれてからは、甘え方を思い出したのか、少しずつ甘えてくれていることは嬉しい。
これからも美晴にとって甘えられる存在でいたいな……
『ケホケホッ、コホコホッ……』
少し咳き込んだ美晴。
『みぃ。大丈夫だからゆっくり呼吸してごらん?』
兄貴の声に答えるように従う美晴。
俺はナースコールを押した。
『スー…ケホケホ…ハー…コホコホ』
『上手だよ~』
美晴は落ち着いたのか、ぐったりと兄貴に凭れた。
『彼方くん、日向くん。知らせてくれてありがとう』
宮本さんと森先生が駆けつけてくれた。
『少し咳き込みが続いたんですけど、すぐに治まりました』
兄貴の言葉を聞いた森先生は美晴をベッドに横たわらせて、すぐに診察をしてくれた。
『うん。大丈夫だよ。検査で疲れが出たかな……。みぃちゃん眠れそう?』
森先生の声に小さく首を振る美晴。
『美晴、傍にいるから怖くないよ。大丈夫』
そういって頭を撫でると、ゆっくりと腕を伸ばしてきた。
『ん?どうした?』
そっと美晴の手を握る。
『ここにいて』
不安になったかな……
『大丈夫だよ。俺も兄貴もここにいるから』
その言葉を聞いて、美晴は安心したのか眠りについた。
『みぃ、不安なんだな……一人の時の発作は怖いもんな』
『森先生、今日美晴の傍に居る事って出来ますか?』
『発作起こりそうだしね……みぃちゃんの希望もあるし、傍にいてあげてくれるかな?』
『『もちろんです』』
俺と兄貴は声を揃えた。
美晴の希望に応えられて良かった……
小学校3.4年の時まではこうやって甘えてくれてたんだけど、いつしか美晴は、俺たちに甘えることをしなくなったんだよな……
司さんが主治医になってくれて、葵が彼氏になってくれてからは、甘え方を思い出したのか、少しずつ甘えてくれていることは嬉しい。
これからも美晴にとって甘えられる存在でいたいな……