俺たちの妹・3
ほんとみぃは、自分より周りだな……

「かなにぃ。私頑張るから」

「無理はダメ。みぃのペースでいいからね」

「わかった……」

少し辛そうにし始めたみぃ。

「眠れる?眠れるなら眠った方がいいよ」

「……かなにぃ」

「ん?」

「手、握ってて」

「もちろん。安心して」



そう言えば、みぃが小さい頃は、よくこうやって手を握ってたな……





俺が中学3年生の頃。みぃは、3歳だった。

『かなにぃー』

『どうした?』

この頃、喘息が酷くて発作も頻発していたから、入院生活が長かった。

酸素を付けて、グッタリしているみぃ。

見ているこっちが辛くなる……

『みぃ、またおそとにいきたい』

『まだ咳コンコン出てるでしょ?それにまだしんどそうだよ?』

『またこんど?』

『そうだね。咳コンコン無くなって、みぃが、元気になったら、森先生に聞いてみよう』

『うん。みぃげんきになる』

ベッドでグッタリしているのに、そとにいきたいだなんて……子どもの考える事はわからないな……

『コホコホッ……コホコホッ……』

『みぃ、大丈夫?』

俺は、吸入を口元に当てる。

『コホコホッ……、スー、ハー、コホコホッ……』

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