俺たちの妹・3
私が小さい頃も沢山優しい言葉をくれていた。

ひな兄やかな兄が居てくれたから、入院生活も寂しくなかったし。   

私の幼少期の頃を語る時には二人の存在は欠かせない。

私のワガママも沢山聞いてくれて……

小さい頃はワガママ放題言ってたけど、小学生3.4年の頃から、迷惑掛けちゃダメだって、思い始めて……

我慢を覚えたんだよなー。


でもそんな我慢を見破って、甘えさせようとする二人は優しい言葉を沢山くれた。



『ずっと傍にいるから、辛くなったらちゃんと教えてね。みぃはすぐに我慢しちゃうから。我慢させないために俺が居るんだからね』

長期入院中で、病室で一人でいるのが寂しいな…と思っていた時に、かな兄がくれた言葉。

かな兄の底なしの優しさが伝わってくる言葉に、なんだかこの時は泣いちゃったんだよね……



『無理して笑わなくてもいいよ。俺と美晴は兄妹だから、嫌いになることなんてないんだからね』

私が体調崩して入院した時に、お見舞いに来てくれたひな兄に笑顔を向けたときに言われた言葉。

この時本気でひな兄には敵わないと思った。

いつもSっ気を出しながらも、私が辛い時には必ず傍に居てくれて、優しい言葉をくれるひな兄なんだけど、優しさを全面に見せない人。

だけど、それがありがたかったりする時もあって……

私にとって欠かせない人。
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