俺たちの妹・3
「笑える元気があるなら、体調はマシって事かな?」
ふと我に返った葵がチェックシートに目を通す。
あ……それあんまり見てほしくない…
「葵も医者らしくなってきたな。本人に詳しく聞く前にそれに目を通すようになってる」
「みぃに嘘は言って欲しくないけど、言いにくい事もあるだろうし。看護師さんになら素直に言ってるかなと思って」
かな兄の指摘に少し照れた葵。
「で、美晴は体調どうなの?」
見逃してくれない三人が目の前にいる。
仕方ないか……
そう思い、体の力を抜いてベットにもたれた。
「体が怠くて、さっきから喉が少し痛いの…喘息は出てないけど、そろそろ季節の変わり目だから、それも影響してるのかな…とか思ったり」
「そっか。ちゃんと話してくれてありがとう。後で司さんのところ行ってみるよ。今は辛くない?」
「大丈夫」
「分かった。お昼は食べれた?」
「……喉が痛くて、少しだけ」
「そっか。みぃ今はゆっくりして、体調戻す事を考えるんだよ」
葵はそう言って頭をなでてくれた。
葵の優しい言葉に安心したのか、いつの間にか眠ってしまっていた。
『俺、司さんのところへ行ってきます』
『俺も一緒に行くよ。日向、時間まで傍にいてあげて』
『了解』
三人のこんなやりとりがあったなんて知らなかった。
ふと我に返った葵がチェックシートに目を通す。
あ……それあんまり見てほしくない…
「葵も医者らしくなってきたな。本人に詳しく聞く前にそれに目を通すようになってる」
「みぃに嘘は言って欲しくないけど、言いにくい事もあるだろうし。看護師さんになら素直に言ってるかなと思って」
かな兄の指摘に少し照れた葵。
「で、美晴は体調どうなの?」
見逃してくれない三人が目の前にいる。
仕方ないか……
そう思い、体の力を抜いてベットにもたれた。
「体が怠くて、さっきから喉が少し痛いの…喘息は出てないけど、そろそろ季節の変わり目だから、それも影響してるのかな…とか思ったり」
「そっか。ちゃんと話してくれてありがとう。後で司さんのところ行ってみるよ。今は辛くない?」
「大丈夫」
「分かった。お昼は食べれた?」
「……喉が痛くて、少しだけ」
「そっか。みぃ今はゆっくりして、体調戻す事を考えるんだよ」
葵はそう言って頭をなでてくれた。
葵の優しい言葉に安心したのか、いつの間にか眠ってしまっていた。
『俺、司さんのところへ行ってきます』
『俺も一緒に行くよ。日向、時間まで傍にいてあげて』
『了解』
三人のこんなやりとりがあったなんて知らなかった。